【ペテカン演劇ワークショップレポ】河野ひかり

2017.12月

東京都内某小学校

ペテカンとして初めてとなる子供達向けのワークショップは2017年12月に東京都内の小学校で行われました。
しかも今回は子供たちだけではなく、保護者の皆さんも参加しての実施ということで、ペテカンメンバーもワクワクドキドキ。

先ずはペテカンの賑やかな挨拶でスタート!ペテカンの演出、本田誠人がリードする中で、メンバーがサポートに入ります。



最初のプログラムは『やまびこ』登山者チームと山チームに分かれ、向き合い、登山者チームが「ヤッホー」と叫ぶのに対して山チームが同じ声量で返します。大きな声だけでなく、小声での「ヤッホー」と、体育館にやまびこが響きます。本田の指示で登りきってヘトヘトの「ヤッホー」など、相手の感情を受け取って返します。声を出すことで子供たちの緊張もほぐれて来たところで今度は「ヤッホー」を身体で表現。声だけじゃなく、身体で表す面白さを体感。

続いて親子で向き合い、相手の動きを真似る『鏡』目の前にいる相手の動きだけではなく、表情も含めてのマネっこ。ただ相手の動きに合わせるだけではなく、次の動きを予想しながら動くことも大事なポイント。その為にも相手をしっかり見ること、感じることが大事なゲーム。平面だけではなく、ジャンプをしている組、ダンスをしている組、相撲をしている組、変顔している組、中には動きではなく声をマネている組など、様々な鏡が完成。親子で向き合い、互いをしっかり見る、感じる。たくさんの親子の笑顔が溢れます。



休憩を挟み、中盤戦は『いろいろ作ろう』でスタート。子供、大人関係なく2人組、3人組、5人組と人を増やしていきます。なるべく子供達から声をかけてもらい、大人の皆さんには受け身でいて貰います。そして最終的に作られた6人組で、本田が出したお題の形をつくります。
1つ目のお題は「丸」
各チーム話し合い、脚を広げて輪を作ったり、1人1人が手で丸をつくったり、靴で丸をつくったりと様々な丸が出来上がります。
2つ目のお題は「車」
立体的な車、平面で見た車、人が乗った車と、子供達の自由な発想が具現化されていました。自分の意見を述べる大切さ、アイデアの冒険、ゲームの中に大事な要素がそこにはあります。


次は参加者全員で『波』を起こします。
全員で手を繋いで体育館いっぱいの大きな円を作り、隣の人から伝わってきた波を次の人に伝えていきます。大きな波、小さな波、遅い波、そしてスピードをどんどん上げてタイムアタック!更には1つだった波を2つに増やしたりと、言葉ではなく、相手からの動きの強さをしっかり感じて、その波を全員で繋ぎました。



そして最後に行ったのは『なんの写真?』プロジェクターに映し出した写真が、どういう写真なのかを各自自由に想像して発表します。例えば、犬が整列している前に1匹の子猫がいる写真。この写真がどんな写真なのかを想像します。
「猫の姫につかえる犬の騎士たち」
「犬のかけっこに猫が乱入しちゃった」
子供たちから面白い想像が発表されます。
イマジネーションの大切さ、自ら手を挙げて発表する積極性。学校の授業とは違い、不正解は無い。なんでもありの子供たちの答えは大人たちの凝り固まった脳みそをやわらげていました。



子供達の自由な発想を広げること。
そしてコミュニケーションを取る上で大事な一歩のお手伝い。
いつもと違う自分に気付く。そんな【気付きの時間】子供達は始まる前よりも、開放的でより明るい表情になっているように感じます。
参加した親御さんからも、普段忙しくて後回しにしがちな何気ない子供との触れ合いを、改めて見つめ直すいい機会になったとの声も頂き、ペテカン親子ワークショップはその幕を閉じたのでありました。

ご興味のある方は是非一度お問い合わせください!

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