special of petekan

mayumi3.jpg

スペシャル対談!

『青に白』稽古の合間、田中真弓さんを囲んで本田・濱田・四條の4人と対談を行いました!

  • ※音声ファイルはIEかSafariブラウザからのみ再生が出来ます。他のブラウザでは表示されませんのでご注意ください
  • なお、収録場所の関係でノイズが混じっております。あわせてご了承ください
  • LinkIcon『青に白』 公演詳細ページ

◆ペテカンの印象は?

田中 「何度も言ってるようですけど、ちゃんとした稽古ですね」
一同 (笑)
本田 「今までどんな稽古してたんですか!?」
濱田 「どんなのを想像してました?」
田中 「まぁ、自分のところではダラダラした……そこまで酷くもないけど、ペテカンもそっちのタイプかと思ってました(笑)」
濱田 「これでも緩くなったほうなんすよ。前は5分前に稽古場来ても遅刻したみたいな空気が流れて」
本田 「僕そう、体育会系なんですよ。だからちょっと休憩して『5分後開始』って言って、タバコ組がちょっとでも遅れたら『5分後って言ったら5分後ってしようぜ』って」
田中 「人の印象って、それぞれ顔から受ける第一印象ってちがいますね」
濱田 「どんな印象でした?」
田中 「(本田を)色んな意味で柔らかい人。どっちかって言うと……まあ二つで分けたらルーズ」
本田 (笑)
田中 「この二人が(濱田・本田)かなりしっかりしてるんだなーって思いました。挨拶とか」
(ここで四條の手にハンバーガーのソースが付き、田中さんが紙ナフキンを本田経由で渡そうとしたら本田がそれで自分の口を拭いた)
田中 「いやいやいや(笑)」
濱田 「大変なのは隣の四條だから」
(田中さん、再度紙ナフキンを取り今度は自分の口を拭く)
濱田 「真弓さんまで(笑)」
田中 「本田さんのこういうちょっとしたことは流行りますね」
一同 (笑)
本田 「この間おうち(田中家)にお邪魔したとき」
田中 「こーすけ(田中さん息子)がクロワッサンを持ってきたの」
本田 「で俺が『俺クロワッサンにはちょっとうるさいからね』って言って、クロワッサン手にして『こら―!お前は!クロワッサンとしての自覚があるのかー!!』って」
濱田 「そこにうるさいのかよ」
田中 「(笑)こーすけ相当おかしかったらしくて。でちょっと流行って」
本田 「田中家で」
四條 「良かったよね。親子の絆が深まったいい話だったね」
mayumi1.jpg
濱田 (本田に)田中さんの印象は?
本田 「元々僕の中でも声優さんの芝居って、大袈裟っていう先入観があって、で四條に真弓さんがお芝居やるから観に行こうよって言われて、いかにもな声を作った芝居を想像して行ったら、前説をしてるおもろいおばちゃんがいて、そしたら四條から『あの人が真弓さんだよ』って言われて(え!あのおばちゃんが!?)って。その前説をしてる姿に惚れ込んで。前説と言うより只の井戸端会議だったんですよね。その姿に惚れ込んで(だったら一緒にやりたい!)って思って、その日の帰り際に挨拶しに行ってその時にもう『ペテカン出てください!!』って、ラブコールして」
田中 「四條に感謝ですよね」

◆初めてのペテカン

本田 「ペテカンを最初にご覧になったのは何の作品だったんですか?」
田中 「『青春荘の人々』かなあ」※実際には『いけないもうこんな時間だ行かなくちゃ』(2005年11月@THEATER/TOPS)でした。(笑)
濱田 「最初の印象はどうでした?」
田中 「面白いし、それぞれの個性が凄いなって思った」
一同 「ああ~」
田中 「生っぽいなって。みんなそのまんまな感じがして」
本田 「あ、それは嬉しい」
四條 「で、その後、真弓さんが在籍されていたテアトル・エコーで本田が作演した『蛍の頃』(※2009年1月@エコー劇場)を本田が作演した作品って知らずにたまたま観に行った真弓さんから『すごい感動した!』ってメールが届いて……で、その瞬間に、あ、真弓さん、ペテカン出てくれるかも!?って思いましたね」
本田 「僕それすごい覚えてて、四條からそのメールが転送されて来て、めちゃくちゃ嬉しかったんですよね」
四條 「で、そろそろ真弓さんペテカンの芝居気に入ってくれたかな?って。ならば今度は本田さんに真弓さんのお芝居見てもらおうと思って。で、『おっ、ぺれった』に」
濱田 「それがさっきの話に繋がるわけだ」

◆家族をテーマにした訳

本田 「その『蛍の頃』という作品は家族がテーマだったんだけど、あれは元々テアトル・エコーのために書いた作品だから、あれをそのままペテカンでやるのは年齢的にもキャスティング的にも無理があって……、じゃあペテカンで老いとか家族をテーマにした作品を作っちゃえって。『あ、じゃあここで真弓さんだ!』ってのがあって、で更に『蛍の頃』を宮崎の役者さんでやった公演に出演した濱崎けいこ母ちゃんもいるし、『この二人がいたら面白くならないわけがない!』って、構想がどんどん広がって、台本自体すごく早く書けたもん」
田中 「……すごい嬉しい。私の声の業界を知ってる人は、私を今回の作品のあの位置に置かないだろうし。稽古がホントに新鮮で」

◆女優、田中真弓

本田 「だからほんとに声優、田中真弓ではなく、いち、おばちゃんとして、いち女優田中真弓としてやってもらいたくて、そういう意味では僕が全然アニメを見ない……誰でも知ってる『ONE PIECE』を全く知らないのは、逆に良かったのかと。真弓さんの声優としての魅力を出すのではなく、56歳田中真弓という女性、女優に対して宛て書いたし、だからこそ声のテクニックが見えたらすぐわかっちゃうから」
田中 「自分では(声のテクニックを)削いでるつもりなんです。削いでるつもりなんだけど…どこかに入っちゃうんですよねぇ」
本田 「僕らもそうですけど、僕らは30何年間生きてるし真弓さんも56年間生きてるし、年齢そのままのそいつが感情を乗せてただ台詞を言えばいいだけなのに、なんか色をつけてやってしまって、味をつけてやってしまって。でも元々いい素材の役者、いい素材の台本があって、それがシンプルに料理されればいいだけなのに、それをテクニックでやろうとすると、いらんスパイスが付き過ぎてもったいなくなったりするんですよね」
田中 「持ってないんですよ、ホントは。ホントにテクニックを持っていたらきっとそんな風に見えないんですよ」
濱田 「そうですね。それは逆説的な意味でそうなりますよね」mayumi2.jpg
田中 「そうなんですよ。上っ面の……表面上の演技」
濱田 「我々からすればホントに大先輩の、第一線で活躍されてる真弓さんが、稽古に入る前に本田に向かって『鍛えてください!』っておっしゃってたじゃないですか?」
田中 「鍛えてほしいですよ」
本田 「僕もあれは嬉しかったですね。だから僕も『ぶつかりますよ!』って言ったし」
濱田 「で、また稽古がいいですよね。役者も演出家もぶつかってて、見てて楽しい」
田中 「うん、この稽古だったら他の人の稽古も見たいって思いますよね」
本田 「あぁ~」
田中 「普段、人がやってる稽古って、台詞覚えるためにやってたり、振り付け覚えるための稽古だったりで、私も稽古場にいるんですけどちゃんと観てなかったりするんですよ、ダメなんですけどね。(笑)」
本田・濱田 「あぁー」
田中 「でも、ペテカンでは人の稽古も楽しくて、観ちゃいますね」

◆今回の作品

田中 「前回(三十女みそおんな)も物語の最後に、明るいものがあったけど今回もそうじゃないですか」
本田 「最後にちょっとした希望の光だったり、曇ってた空が、決してそれが雲ひとつない空ではなくって、雲の隙間からちょっと青空が見えたり、立ち上がって一歩踏み出すその手前の、立ち上がろうとしたりする瞬間とか……それぐらいでいいと思うんですけど、一歩、前に踏み出そうとする作品てのは、常に意識してますね」
田中 「お客さんを落ち込んで帰らせるのはね……観た人が明日から頑張ろうっていうか……」
四條 「芝居を観て『元気になった!』って言うのがそれが一番ですよね」
本田 「ツイッターで書いてたのが『チケット届きました。明るい予定が久しぶりに予定帳に書けました』ってあって、今回の地震もあったりとかして、決して大きな一歩じゃないけど立ち上がろうとしたり、踏み出そうとしたりする、ちょうどタイミング的にも人と人との絆だったりって言う意味合いでは、今、まさにマッチした作品ではあるのかなーと自分でも思いますね」
濱田 「最初に台本読んだ時はどうでした?どういう感想をお持ちになりました?」
田中 「私がやるひふみという役が、実生活含めて自分といろいろだぶりましたね。」
濱田 「まあもちろん、本田が真弓さんの現状を知ってて書いた本ではない訳だけど」
田中 「まあそう言われて考えてみれば、56歳の人の話を書いてる訳で、ちょうど母親が死ぬかボケるかって言う、自分の友達だって皆同じなんですよ。『なんで?知ってたの?』ってぐらい色んなこと思ったけど、この年齢は皆そうなんですよ。そういう年齢に来ちゃってるし」
本田 「そういう意味では、僕らは同年代で旗揚げしてるのでやっぱり同世代の悩みだったり葛藤だったり、そういうものをずっと描いて来てたんですけど、今回真弓さんと濱崎母ちゃんにご出演いただくことで、より年齢的にも作品の幅が広く書くことができたので、それは僕にとってもペテカンにとっても非常に良い経験になっています」
田中 「年齢の幅が広いですよね。うちの息子と同い年の子がいたり」
濱田 「上の世代の方たちにも共感してもらいたいですね」
本田 「真弓さんを長く知ってる人とか、同じお仕事をされてる方々が、いい意味で真弓さんに違和感を感じるといいな-って思います」
田中 「でも今回はチラシ見た段階で『なんか真弓今回は違う感じだね』って言われますよ」
一同 「ああ~」
本田 「真弓さんのお母さん役の濱崎けい子さんはどんな印象でしたか?」
田中 「私は会った途端にホントに親子な感じがして」
濱田 「見た目が似てますよね」
本田 「二人で歩いてる後ろ姿がホントにそっくりで、それだけでもう物語が見えるっていう、不思議な感じでした」
田中 「で、私始めて濱崎さんに会ったんですけど、宮崎と熊本に知り合いがいっぱいいて、仲良い人たちが『えー!濱崎さんと真弓さん一緒にお芝居なさるんですか!?』って」
本田 「共通の知り合いがたまたまいてね。で、しかもご主人役の山口良一さんが、お互いにこの世界長いのに、始めまして……で、しかも同い年。」
濱田 「そんないろんな偶然がたくさんあるよね、いや、必然か?」

◆メッセージ

田中 「ペテカンをずっと観ているペテカンファンの人たちががっかりしないように」
一同 (笑)
濱田 「とんでもないです(笑)」
田中 「あ~声優さん使っちゃった……みたいにならないようにね。もうペテカンに声優さん呼ばないでね、なんてことアンケートに書かれないように」
一同 (笑)
田中 「まあ自分の芝居をずっと見てくれてる人はびっくりすると思いますよ、うん。……まあやったことない。割とノーテンキな役ばっかりだったんで」
濱田 「分かります(笑)」
田中 「こいつどこまでふざける?って言うふざけるキャラクターばっかりやってきたから」
濱田 「じゃなきゃなかなか自前で角刈りのかつら持ってないですよね」
田中 「そうですよね。何度か私本田さんに角刈りを持っているんですけどって」
本田 「アピールはされたんだけど」
田中 「いらないです!って…まあいずれ持って来ようとは思ってるんですけど」
濱田 「(笑)じゃあ本田さんからもメッセージ」
本田 「今日、こうやってお話しさせて頂いて、改めていろんな出会いと、人と人との繋がりで上演できる作品なんだなと実感しました。地震があってそんな中、このタイミングで上演する『青に白』という作品で、色んな希望の光が差し込むといいなと思います。ひとりでも多くの人にその光りをお届けしたいですね」
四條 「うん、そうだよね」
本田 「主宰からも一言」
濱田 「ご来場いただける皆さん、どうぞこんなご時世でございます。ペテカン、安全対策にも万全を期して劇場の方でも色んな対策を行っておりますので、是非ご安心して劇場に足をお運びください。お待ちしております」
本田 「じゃあ、最後は真弓さんに締めていただきましょう」
田中 「えー!?(しばし考えて)……絶対来てくれよな!(少年の声で)」
四條 「あ、じゃあ、それを魔神英雄伝ワタルの声で」mayumi4.jpg
田中 ※音声「はっきしいっておもしろかっこいいぜ!絶対来てくれよな!!」

濱田 「すごい(笑)」
四條 「じゃあルフィバージョンで」
田中 「(四條を指差し)いじわるでしょ?この子(笑)」
濱田 「どこぞのプロデューサーか」
田中 ※音声「演劇王に俺はなる!!」

2011年4月某日 収録

ページトップへ